庭連メンバーの伊藤です。
この度埼玉県狭山市にある元学校で現コニュニティーセンターである「元気プラザ」の校内にて移設型のオブジェを作ることとなりました。
狭山市で庭連が活動するのは前回のアフリカンフェアに続き2回目になりますが、今回のプロジェクトが成立したことは、狭山市のご理解や市の担当者の方々のご尽力の賜物であることと、庭連メンバーである狭山市在住のチョコさんこと金子さんの地元愛、庭連愛のお蔭だと思います。
あと、庭連で活動の場を探していた時には、狭山市が市のことを世間にアピールできる要素探していたというタイミングの縁もあるのかなぁと感じます。
さて今回の移設型のオブジェなんですが、設計を私が担当することになりました。
私に決まった時の気持ちは「やったるぞー!」6割「自分で大丈夫かなー」3割「はめられたー」1割。
普段の仕事とは違い背負うものが多い分、やる気も出る、その分不安もある。
庭連メンバー4~5人で初めて元気プラザに下見に行った時でした。
私は少し遅れて到着。
既にほかのメンバーは現地に来ていて、その時の雰囲気はすでに何か策略の匂いすらしました。
金子さんから場所の説明などを聞いてみんなで雑談などをしているうちに、「じゃ、今回は伊藤さんやってみるー?」とI上さんから決まっていたセリフを言うかのようにふられました。
元来頼まれると断れない性格も相まって、「ん~、いいですよ」
て感じで今回は私の設計となりました。
でもその下見の時に聞いた元気プラザの説明と場所の雰囲気から、私の中には一つのイメージがわいていました。
中国の思想を表す陰陽太極図
万物の陰陽が表裏一体であるという意味ですが、詳しくは知りませんでした。
ではなぜ頭にあったかというと、私の子供のころからのヒーローであったブルース・リーの存在があったからなんですね。
小学生低学年のころ初めてブルース・リーの映画を見たとき、すごい衝撃をうけました。
鬼気迫った表情、絶対的な強さ、動きの速さなどそれまで自分がしっていたカンフー映画とは全く違ったものでした。
それ以来ブルース・リーのほとんどの映画、本、を読みあさり、挙句の果ては今では考えられないですが「アチョー」という生の声が録音されているレコードを買って聞くという熱狂ぶりでした。
「死亡遊戯」という映画だったでしょうか、そのエンドロールで流れた映画製作社のマークがその陰陽太極図だったと記憶してます。それ以来その図の意味は分からなかったんですが、頭の中にはブルース・リーの象徴としてしっかりとインプットされていました。
陰と陽がつかず離れず絡みあっているが結局は一つの流れになっている形が、コミュニティーセンターの元気プラザで出会う、人と人、人とモノ、知っている自分とまだ知らない自分のイメージとリンクして、そして人々に強烈なインパクトを残す作品にするために私が強烈なインパクトを受けたあの形がふっとでてきました。
「名は体を表す」という言葉がありますが、実際私もそれを感じているし、他人にもそれが当てはまることを感じます。
私の名前に「哲」という字がつくんですけど、やっぱり哲学的な考えが好きなようです。
若い頃なんかは、訳も分からずニーチェやトルストイなどの本を買ってはほとんど読めないんだけど、なんか自分が偉くなった気がして満足してました。
ブルース・リーの魅力の一つに彼は武道家、でありながら思想家でもあったというところです。彼も孔子、荘子に影響を受け自分の武道家としての哲学(ジークンドー)をつくっていきました。
有名な「考えるな、感じるんだ」など映画の中にも彼の哲学がよく反映されています。
そういった哲学者的なところも私が影響されたひとつかもしれません
人の名の場合、その名を見ることで自分が知らず知らずのうちに、その名の影響をうけているのか、はたまた生まれる前から自分の性格はわかっていて、あえてそのような名を親につけてもらったのかは知る由もないけれど、名というのは単なる名だけではなく、まわりにあたえる影響も多大だということを思います。
今回のオブジェの名「会遇」もめぐり逢い、出会いという単なる意味よりもこの名によって多くの出会いやめぐり逢いが生まれてくれるようにという思いも込めてつけました。
4月14日にいよいよ作業開始となります。
具体的な作品の中身は今後、少しずつ公表していきたいと思います。
「考えるな、感じるんだ」で挑みたいと思います。
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